異邦人 ~デジタル復元版~

NOW LOADING 公開日:2021年03月05日

共同配給作品

【スタッフ】
監督:ルキノ・ヴィスコンティ「ベニスに死す」「家族の肖像」、製作:ディノ・デ・ラウレンティス、原作:アルベール・カミュ、 脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ、エマニュエル・ロブレ、ジョルジュ・コンション、  撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽:ピエロ・ピッチオーニ

【キャスト】
マルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・カリーナ、ベルナール・ブリエ、ブルーノ・クレメル

【STORY】

第二次大戦前のアルジェ、会社員のムルソーは母親の訃報を受け取る。遺体安置所で彼は遺体と対面もせず、埋葬の場でも涙を見せなかった。その翌日、偶然再会したマリーと海水浴に行き、映画を観て一夜を共にしたが、その後友人とトラブルに巻き込まれ、預かったピストルでアラブ人を射殺してしまう。太陽がまぶしかったという以外、ムルソーにも理由はわからない。裁判所の法廷では、殺害について何も言及されず、ムルソーの行動は非人間的で不道徳である、とされ死刑を宣告される・・・

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【奇跡のコラボレーションが生んだ映像の世界遺産
 長きに渡り封印されていた幻の文芸大作、ついに解禁。】

ノーベル賞作家アルベール・カミュの大ベストセラー「異邦人」は、現代人の生活感情の中に潜む不条理の意識を巧みに描いて大反響を巻き起こした。イタリア映画界の至宝ルキノ・ヴィスコンティ監督は早くからこの20世紀文学の傑作の映画化を志し、長年の構想の末に最高のスタッフ・キャストを集結させ、1967年に完成した。主演はフェリーニ、デ・シーカ監督作品等でも有名な名優マルチェロ・マストロヤンニ、ヒロインは2019年12月惜しくも急逝したアンナ・カリーナ。

■没後45年を経ても燦然と輝き続けるヴィスコンティの残された1本、
本邦初公開となるイタリア語ヴァージョンで復活。
ルキノ・ヴィスコンティ監督は「イノセント」発表後の1976年3月に逝去、2021年は没後45年を迎えるが、その作品群は世代を超え映画ファンに愛され、繰り返しリヴァイバル上映され続けミニシアターの人気番組として定番化している。長編8作目となった本作の日本初公開は1968年9月、大きな反響を呼んだものの、以降は短縮日本語吹替版がTV放映されたが、複雑な権利関係・散逸した映像原版等、様々な理由でVHSはおろかソフト化されることもなく、ヴィスコンティ特集等の限定上映以外長期に渡り鑑賞する機会が皆無であり、まさにファン垂涎の作品となっていたが、遂に今回各映像素材を最新技術によってデジタル復元化し、上映実現となった。また初公開時英語版だった音声は、待望のイタリア語版での公開となる。

■混迷の現代に影響を与え続けるカミュの不条理な世界
カミュの原作が発表された年は奇しくもヴィスコンティ監督デビュー作「郵便配達はベルを鳴らす」と同じ1942年であり、早くから映画化の希望をカミュ(1960年没)に直接伝えていたという。本作の主人公の不条理な言動は、クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞とも類似しており、元ネタとしても有名。また未曾有のコロナ禍の現在を予期していたかのような、伝染病の恐ろしさを描いたもう一つの代表作「ペスト」は、現在全世界で特大ベストセラーを記録している。


■映画ファンを魅了するキャスティング
難解な主人公ムルソー役は、フェデリコ・フェリーニ監督「甘い生活」「8 1/2」や、本年リヴァイバル上映されたヴィッドリオ・デ・シーカ監督「ひまわり」他、数え切れぬほどの代表作を持つマルチェロ・マストロヤンニ。恋人役には「気狂いピエロ」等ヌーベルバーグの旗手ジャン=リュック・ゴダール監督作品でアンナ・カリーナ。2019年12月に惜しくも逝去したが、わが国ではすぐに旧作の特集上映が組まれたほどの熱狂的ファンを数多く持っている。