BURAI-無頼
公開日:2020年12月12日

配給作品

BURAI-無頼
公開日:2020年12月12日

【ポイント】『ガキ帝国』『岸和田少年愚連隊』『パッチギ!』に続くはみ出したオトコたちが濃密な人間関係を築きながら、激動の昭和・平成を逞しく生き抜く様を描いた井筒和幸監督8年ぶり、待望の新作!

【スタッフ】
井筒和幸

【キャスト】
松本利夫(matsu/EXILE) 、柳ゆり菜 他

【ストーリー】

【STORY】

 戦後の復興もまだ覚束ない時代。幼くして母を亡くし、事業に失敗し酒に溺れる父に毎日暴力を振るわれる中学生の正治。そんな父親もあっけなく死に、既に家を出た二人の兄と同様、正治もまたアウトローとして生きていく決意をする。

 貧しさ故に踏み込んだ世界だったが、仲間たちからの信頼を得て頭角を現していく。喧嘩でも仕事でも負けず嫌いな正治は、しり込みするライバルたちを尻目に次第にのし上がっていく。仲間や子分だけを信じ、自らの刑務所暮らしも厭わない正治は、言葉にする以上の深い人間関係を築いていった。 愛する女と出会い、他のグループを呑み込み、自分たちの勢力地図を大きくしていく正治。政財界の大物たちとも渡り合い、昭和を象徴する様々な事件にも絡んでいくような存在になっていった。

 表や裏の社会での取引やぶつかり合いをくぐり抜け、トップを狙うところまで登りつめた正治だったが、時代は平成に入り、バブルも崩壊。死にいく仲間たちや、引退するライバルたちを見つめ、男の生き様を体現してきた世界から足を洗う決心をする。

 尊敬する仲間の死をきっかけに知り合った僧侶の勧めもあり、引退した正治は突然、仏の道へと進んでいく。また偶然訪れた東南アジアの貧しい子供たちと出会い、彼らを援助する活動に没頭する。オトコの目に映るものは、いつの世も変わらず存在する貧しく、弱く、そして彼のことを頼りにしてくれる人間たちだけなのであった。

一人のアウトローの半生を鮮烈に描いた、井筒監督の集大成。ついにここに完成。

【予告編】