新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズの『わたし達はおとな』、『よだかの片想い』、『そばかす』に続く、第4弾公開作品。
前3作の反響を受け、本作は公開規模を拡大し、新たなステージへと進化する。
映画『チャチャ』は、ドラマ「美しい彼」シリーズ、『劇場版 美しい彼 ~eternal~』が大ヒットを記録、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』、『恋を知らない僕たちは』でピュアなラブストーリーに挑戦し、今、最も注目を集めている気鋭のクリエイター・酒井麻衣の完全オリジナルストーリー。
『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が脚本執筆に協力し、“人目を気にせず、好きなように生きる”をモットーに自由で気ままな主人公・チャチャの恋と成長を描いた物語。
ラブストーリーでありながら、コメディやサイコ、スリラー…等々と様々な要素が詰め込まれており、酒井監督の好きなモノが凝縮された、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような唯一無二の作品に仕上がっている。
【(not) HEROINE movies とは】
『勝⼿にふるえてろ』、『寝ても覚めても』、『愛がなんだ』、『本気のしるし』を⼿掛けたメ〜テレと、制作会社ダブがタッグを組み、“へたくそだけど私らしく⽣きる”、等⾝⼤の⼥性のリアルをつむぐ映画シリーズであり、次世代を担う映画監督と俳優たちを組み合わせ、それぞれの感覚と才能を思う存分発揮できる場を⽣み出し、輩出するプロジェクト。
何ドンもされない。 胸キュンもしない。 恋とか愛とか⽣きるとか⾃意識とか、考えすぎてこんがらがって。
それでももがいて⽣きている“ヒロイン”になりきれない“ヒロイン”たちの物語。
【コメント全文】
■監督・脚本:酒井麻衣
本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。
ある日「女の子を主人公で、酒井さんの好きなように物語をつくってほしい。何かわからないけど面白い!という映画がみたい」とプロデューサーからお話がありました。
そこから、たくさんの人に色々なアイディアを貰い…1人の自由奔放で野良猫のような、人から憧れられているようであり鼻について嫌われているような、孤独と手を繋いでいる女の子に焦点をあてました。
「あの子っていいよね」「あの子って恵まれてるよね」「あの子って悩みなさそうだよね」「あの子ってずるいよね」「あの子って私は嫌いかも」そんなみんながちょっと気にする「あの子」がどんな私生活を送って、何に恋をして何に傷ついているのか、どんな世界をみているのか興味がわきました。
そんな『あの子』、チャチャを伊藤万理華さんが、とても豊かに地上から5センチ浮いたままダンスするような不思議な表現力で魅了してくださいました。
伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。
他にも今後、素敵な俳優の皆様が発表されると思います。新情報も是非ともお楽しみにです。
そんな不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ。
■主演:伊藤万理華
酒井さんが過去作り出してきた美しい映像表現に、私自身は一見遠く感じていたのですが、チャチャという人物で繋がることができました。
"チャチャ"には聞き馴染みがずっとあって、このお話が来た時、なにが引き合っているんだろう…?と大変驚いた記憶があります。
酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて・・・そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍にいてくださいました。
気づかぬ内に自分の奥底に棲みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です。
終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。
愛くるしく切ない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください。
配給:メ~テレ、カルチュア・パブリッシャーズ
配給協力:ラビットハウス
2024年/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/108分/G
【スタッフ】
監督・脚本:酒井麻衣、 脚本協力:大江崇允、撮影:市橋織江
【キャスト】
伊藤万理華 他
デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、人目は気にせず、好きなように生きるをモットーに過ごす日々。ある時、屋上で偶然出逢った樂(らく)にチャチャは興味を持つ。お互いに好きなものは正反対だけど、「2人いたら丁度いい」と次第に惹かれていくが・・・。野良猫系女子の予測不能な恋の顛末とは!?