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企画協力作品(企画・制作:講談社VRラボ/製作:講談社)
監督プロフィール
作道雄(さくどう ゆう)
映画監督・脚本家。1990年 大阪府生まれ、京都大学法学部卒業。
2014年に映像制作会社「クリエイティブスタジオゲツクロ」を設立、代表に就任。
映画監督として活躍する一方、脚本家としてテレビドラマの脚本などを手掛けている。
監督作に、映画「神さまの轍」(2018)。
脚本作に映画「光を追いかけて」(2021)「アライブフーン」(2022)、NHKテレビドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」(2022)など。
【スタッフ】
ディレクター:作道雄、アニメーション監督:半崎信朗、プロデューサー:石丸健二、CGディレクター:Gee Yeung、音響監督:太田昌孝、音楽 : haruka nakamura
【キャスト】
タカシ(声):中川翼、 シンジ(声):岡山天音
小学生の頃に病気で視力を失った主人公、タカシ。目の前の世界を想像し、映像として再現することで、日常生活はほとんど不自由なく過ごしている。しかし気持ちは塞ぎがちで世の中に対する興味も日常の楽しみも失っていた。
ある日タカシは、シンジという軽度の自閉症の幼馴染に誘われて、二人きりで蒸気機関車のセレモニーを見に出かける。二人の共通の趣味が鉄道なのだ。しかしタカシの気持ちは変わらず晴れない。話しかけてきた近所のおばさんに、一緒に歩くシンジは友達か? と尋ねられ、思わず「友達なんかじゃない」とつぶやいてしまう。それを聞いたシンジは、どこかへ消えてしまう。
人ごみの中、シンジを探すタカシ。突然の雨に降られ、頼りの白杖も落としてしまい、途方に暮れる。そして自分が友達に酷いことを言ってしまった強い後悔の念に駆られ、不安のどん底に沈んでいく。
周囲の人々のサポートから、セレモニーで再会を果たす二人。お互いのことを大事に思っていることに気づき、二人は仲直りをする。と、二人の目の前を、蒸気機関車が迫力いっぱいに通過していく。タカシの想像力は刺激され、シンジの声を頼りに、周囲の世界を次々と思い描いていく。世界はどこまでも広がりを見せ、タカシは世界は自分の気持ち次第で、変えられることを知るのだった。